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平成28年度 特別教育講座

油圧システムのモデリングの基礎をつかむ
−ブロック線図とパワーフロー−

 
 油圧駆動は,電気駆動と空気圧駆動に対し出力パワー/質量が極めて大きいという特長を生かして各種科学・産業用装置の大出力駆動系として広く利用されてきましたが,近年の電動モータ技術の著しい進歩により電気駆動系の高出力化,高性能化が進んでおり,油圧駆動にとって代わる応用分野も見受けられます.一方では,電動モータのインバータ制御による省エネ形油圧ユニットの実用化に見られるように,油圧駆動の新技術開発にともなう新規応用分野の創出も期待されております.従来は,油圧システムの動特性を解析する上で不可欠な油圧要素・システムのモデル化に際し,それぞれ1変数の入・出力相互関係を示す伝達関数に基づくブロック線図という図的表現法が広く用いられてきました.一方近年,エンジンで発生した回転パワーをクラッチやトランスミッションなどのパワー伝達機構を介して効率よく駆動輪に伝達するパワートレインおよびその関連分野における駆動システムの動特性解析では,従来のブロック線図ではなく,駆動システムのパワーの流れ(パワーフロー)に着目した図的表現法に基づいたモデル化手法が採用されることも多くなり,一般の駆動システムのモデル化にも普及しつつあります.そこで,本講座では従来のブロック線図と,近年のパワーフローに着目した図的表現法に基づく油圧システムのモデル化について,各手法の特徴を比較しつつ平易に解説するとともに,演習を通してモデル化を行う際必要となるシステムの具体的分析力の向上を図ります.近年,油圧システムの動特性をコンピュータシミュレーションにより解析することが広く行われるようになってきましたが,本講座内容はその入門講座としての位置付けを持ちます.油圧駆動技術にこれから従事しようとするメーカー・ユーザーの方々,これまでに習得した油圧駆動技術に更に磨きをかけたい方々を対象としておりますので,多くの方々のご参加を期待します.
 
1.開催日: 2016年9月6日(火) 9時〜17時
2.会 場 機械振興会館 地下3階 B3−2
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8
3.プログラム  
9〜12時 12〜13時 13〜17時
ブロック線図とパワーフロー(中田,桜井)
・ブロック線図によるモデリング
・パワーフローによるモデリング
昼食 パワーフローによるモデリング演習とまとめ
(桜井,田中)
・パワーフローによるモデリングの演習
・パワーフローによるモデリングのまとめ
4.講師:
田中 和博 九州工業大学 情報工学部 教授
桜井 康雄 足利工業大学 工学部 教授
中田  毅 東京電機大学 情報環境学部 名誉教授
5.受講料(テキスト代を含む):
 
JFPS正会員・賛助会員企業の社員 2万円/1名
JFPS学生会員 1万円/1名
日本フルードパワー工業会会員企業社員 3万円/1名
一般 4万円/1名
6.定員: 20名
7.連絡先: (一社)日本フルードパワーシステム学会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-22 機械振興会館 別館102
E-mail info@jfps.jp TEL 03-3433-8441 FAX 03-3433-8442
 

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