油圧/水圧機器などのトライボロジーに関する知識や情報は,各コンポ−ネントの信頼性,寿命,性能,効率などを決定し,新技術の創造や新製品の開発にも関連する極めて重要なキー(コア)テクノロジーである.今後,作動範囲の拡大や環境対応を含むフル−ドパワーのさらなる発展のためには,学会や業界が一丸となった継続的な取組みのできる場を提供し,関連する情報の交換や知識の伝承を図る地道な活動をすることが不可欠である.
このような主旨に基づき,本学会内では通算3期目に当る標記研究委員会を発足させた.フルードパワーのトライボロジーに関する多くの関係者が参加できるように範囲も広げ,かつ次代を担う若手の技術者や研究者の参加を促し,情報交換や知識の敷衍を目的とした.
具体的な活動は,2〜3ヶ月毎に行う輪講会や話題提供形式の勉強会と、関連会社や機関の協力を得て実施する見学会の両輪とした.話題提供の内容は、新・旧発表資料(研究発表会資料,学会誌,業界誌,社内技報など)、新・旧海外文献の紹介、未完成・非公開資料(考察や結論などが不十分でも可)、業界情報、関連業界資料(例えば鋳物,シール、及び主機メーカなど)とした.また、見学会は相互に広く受入れられるよう配慮し、研究・研修設備,生産設備,展示設備,及び他業種用設備も可とした.
本研究成果報告書は,これらの研究成果をまとめたもので,「第2章 話題提供」及び「第3章 見学会」として紹介している.本書がフルードパワーのトライボロジーに興味のある技術者や研究者の読み物の一つとして活用され,フルードパワー技術の益々の発展に繋がれば幸いである. |