国際交流 産学連携
 

 

    新年のご挨拶
 
会長 小山 紀
 

 明けましておめでとうございます.年頭にあたりましてご挨拶を申し上げます.
 平成27年(2015年)にギリシャ金融危機に端を発したEU脱退問題が起きたことは記憶に新しいところです.昨年6月には遂に英国が国民投票の結果より脱退にかじ取りし,日本を巻き込んだ世界的な波乱を予感させました.国内においては熊本,鳥取の地震や相次いだ台風上陸など,自然災害に悩まされた年でもありました.
 本学会におきましても,グローバル化による産業構造変化や,急激な高齢化社会への移行による影響があることを見逃せません.これから来るかもしれない激震に耐えうるよう,学会の基盤を整備しなければなりません.そのために本学会が存在していることのメリットを実質化しておく必要があります.
 学会の使命は「知識の交換や情報提供により研究の進歩・普及を図り,学術の発展に寄与する」(定款より,一部略)ことです.国際を視野にした知識の交換や情報提供が何よりも重要でしょう.昨年から賛助会員企業へのサービスに軸足を置いた産学共同研究委員会「国内外のフルードパワーシステム研究開発動向調査委員会」が活動を開始しました.5月には第4回日中国際共同ワークショップを開催し,中国からの9名を含む計40名の参加者を得て,有効な情報と意見交換をおこなうことができました.11月の中国浙江省2016FPTCでの若手交流事業には中国からの招聘者として1名を派遣しました.また本年10月には第10回国際シンポジウムを福岡で開催します.奮ってのご参加をお願いします.国外機関との連携では,昨年4月にベトナムThe National Institute of Patent and Technology ExploitationとMOUを締結しています.
 国内での産学連携につきましては,学会講演会,研究委員会,セミナー,フルードパワー道場などを通じておこなっていますが,今後さらなる連携強化をはかってまいります.特にフルードパワー工業会とは関係を一層強化していきます.
 学会の会員数増減について,現在は横ばいの状態です.増強をはかるには,会員でいることのメリットを実質化することが急務です.目に見える形での会員サービスを実施していきます.昨年は上記中国との若手交流事業について,中国からの招聘分とは別に新たに1名を会員から公募し応募者を派遣しました.また,ベテラン会員が学会の会合へ積極的に参加しやすい環境を整備するため,永年会員制度を発足させています.さらに一層の会員サービスに向けて,是非とも会員の皆様からご要望をお寄せください.もちろん,新たなサービスを開始するには出費が伴います.会員増強による収入増で補うのがベストですが,現状では健全な財政運営を保全するため経費節減が必要です.その一環として,本年から論文の電子化を実施します.従来,学会誌と合本の形で発行していた論文誌を廃止しますが,論文は引き続きJ-StageにWEB公開されます.会員の皆様のご理解をお願いします.
 有名な「もはや戦後ではない」の経済白書が出されて昨年でちょうど50年でした.この間,科学技術に対する社会の期待や信頼に変化があったことは否めません.しかし,自然災害があるたび心ならずも経験してきたように,自然の力の膨大さに比して人はあまりにも非力です.災害の防止や復旧のために技術が人に奉仕してきました.人のために技術が必須であることは明白な事実です.フルードパワー技術者は信念を持って,そして信頼を裏切らない技術を確立してゆくことが求められます.本学会も3年後の平成32年に創立50年を迎えます.次の50年につながるフルードパワー創成を目指しつつ,半世紀にわたる活動成果とその意義を社会に伝える機会です.
 最後になりましたが,学会運営にはなによりも会員皆様のご理解・ご協力が必要です.どうかよろしくお願い申しあげます.

 
2017年1月
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