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会長あいさつ
 
会長 横田 眞一

 このたび北川会長の後任として会長を拝命した.この日本フルードパワーシステム学会は,日本油空圧協会として設立され,その後, (社)日本油空圧学会となり,平成13年に(社)日本フルードパワーシステム学会と名称変更し,今年で40周年という節目の年を迎え,5月28日に総会に引き続き40周年記念式典を催している.不肖私が昨年還暦を迎えている.いうならばちょうど私が成人してから共に育ってきたといっても過言ではない.私が本学会にはじめて関与したのは,大学院修士2年のときに中野和夫先生(現名誉教授)の油空圧協会の講演前刷り原稿の清書を手書きでお手伝いしたときのことである.それ以来,論文投稿等でお世話になってきている.昔はとくに機械系は日本の学会誌に論文を投稿するのが常識であったが,今では国際的な論文誌への投稿が常識に変わりつつある.また,情報革命も驚異の速度で進行している.それに応じて学会のあり方,あるいは会員の学会への関与の仕方も変化し始めているように感じられる.また,若い方々の学会に対する意識もWebの普及など社会の情勢に応じて変遷してきているように思われる.しかし,ほんとうに役に立つ情報は同じ問題意識をもつ人間同士が集まった学会での交換でしか得られないことを知る方が少ないのは残念である.
 このような背景の基で,いま学会は見直しを求められているのかもしれない.40年を経過して,学会もその活動に惰性が生じている気がする.初心に立ち返り,学会は同じ問題意識をもつ人間同士の集まりであり,そのボランティア精神に裏打ちされているという原点に立ち返って,会員どうしが啓蒙しあい,結果として学会が発展していくことが望まれる.とくに次世代に活動をつないでいくには,若者の積極的な関与・参加が不可欠である.しかし学会も例に漏れず若手会員の減少に直面しており,将来の学会活動の低下が危ぶまれる.その一因でもある昨今の若者の理工学離れは,学会にとっても日本にとっても大きな問題である.これについては,いろいろな立場での検討が望まれることはいうまでもないが,学会としてはできることには限界があるものの,現在,企画委員会,基盤技術委員会が率先してこの若者の動機付け・意識改革を促す問題に取り組んでいる.ここで私は加えて,編集委員会,情報システム委員会など学会全体でこの問題を考え,実際に行動に移す必要があると思っている.
 また,公益あるいは一般法人化が当面の課題になっている.この学会の設立趣旨および規模からいっても一般法人化に進まざるを得ないと考えており,理事・委員の助けをお借りして,できればこの一年でこの問題の決着を図りたいと考えている.
 急速な情報革命にからみ,学会誌,論文集発行も電子化を視野に入れる必要が出てきている.いい形でペーパーレス化ができると,学会費の節減,省資源化にもつながるように思える.このような状況にも対応していけるようにディジタル認証できる会員証も発行している.数年もすると,学会誌をたとえばiPadのようなもので閲覧しているのではないだろうか.
 会員をはじめ,理事,監事,評議員,各委員,フェローの方々,事務局の強力なご支援をよろしくお願いする次第である.

 
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