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このたび、当学会の会長に選任されましたが、このような大切な時期に大役を仰せつかり、まことに身が引き締まる思いをしております。
4つの課題
私たちの日本フルードパワーシステム学会は現在大きな課題を4つ持っております。そのひとつは、会員の高年齢化が次第に進み、会員数が漸減傾向にあるということであります。中田前会長のご努力によりこの問題は小さくなる方向に進み始めましたが、これからが正念場と心得ております。この解決には、若い会員数の増大を促す以外にはありません。したがって、私は若い方々が興味を持って入会されるよう、興味深いテーマを積極的に取り入れ、以前にも増して活発で社会に役立つ学会となるよう努力して参りたいと思います。
二つ目は、学会の財政基盤の強化であります。やはりこれも中田前会長のご努力により収支のバランスが改善される方向に進んでおりますが、今後、充実した学会活動を実施し、大きなプロジェクトを推進していくためにはまだまだ不十分と考えております。この課題は若い会員をいかに増大させるかという課題と密接に関連しており、さらなる努力をして参りたいと考えております。
三つ目は、研究発表活動の活発化であります。学会論文集に掲載される論文は年間平均20編程度、春季および秋季講演会での講演発表は年間合わせて100篇程度となっておりますが、学会の研究発表活動の活発化によりこれを増やしていきたいと考えております。
四つ目は、近々始まります公益法人制度改革への対応であります。本学会のような学術団体としては公益法人への移行が適切と考えておりますが、新しい制度のもとで公益法人として認定されるには、経理能力、公益事業比率、不特定かつ多数の利益の増進に寄与のように様々なハードルがあり、簡単とは言えません。また時間も5年以内と限られております。これらのハードルを慎重に見極め、可能な限り公益法人を目指したいと考えております。
フルードパワーの新たなる展開
我々の学会は、その前身である日本油空圧学会から数えると、もうすぐ設立40周年を迎えようとしています。この間、世界はますます狭くなり、人間の活動が地球環境に大きな影響を及ぼすようになっており、産業の発展は人間ならびに環境との調和なしには進まなくなっています。私は今後、フルードパワー技術が人間に役立つ工学技術として発展するには“人間および環境に調和したフルードパワー(Ecologically Friendly Fluid Power for Human and Environment:略EFFPforHE)”への革新が必要と思います。
今後はこれまでの伝統を基礎に、様々なincremental研究ならびにbreak through研究が進展するように、また産学(産業界と大学)の連携が進むようにこの学会を機能させ、この革新が実現するよう努力をして参りたいと思います。
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