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平成14・15年度期 会長 佐藤 三禄

情報化で会員に身近な学会に
 昨年、平成15年には学会創立30周年記念事業の一環としてIT設備の整備を図り、ホームページの改編が行なわれましたが、つぎは内容の拡充にあります。研究委員会活動の具体的内容を、毎月迅速に会員に公表するなど、学会活動を会員に身近なものにすることが必要であります。講演会の前刷り集の掲載なども検討する必要があります。学会からの情報発信に限らず、会員からの相談窓口など、ホームページの活用により会員に役立つ専門学会を目指したいと思います。
 会誌についても、過年度版の電子版公開が普通になる時代ですから、貴重な資料の活用の面からも、電子出版配信機関などの利用による過年度版の電子化公開を早急に検討する必要があります。論文集については、研究成果を広く外国にも知ってもらうために、電子版英文論文集の実現を検討しております。

研究論文集の評価を上げるのは
 昨年あたりから、研究論文投稿数の減少が見られます。原因は研究人口の減少などいくつかありますが、大きな原因に本学会の論文集の評価があります。いわゆる大規模学会の論文でないと、大学では研究業績として算定されにくいという状況です。日本文化の底の浅さを示す話の一つですが、一方、学会論文集の評価は、会員が最高レベルの論文を提示することにより築き上げてゆくものであり、学会員の見識によるということが出来ます。

学会活動の活性化と基盤強化
 企画委員会の優れた計画により、平成15年度春季、秋季講演会は近年にない盛会でした。これを正会員、賛助会員の増強に結び付けることを考える必要があります。特に各研究委員会では、新規賛助会員の増強に繋げるような、戦略的運営が望まれます。すでに基盤強化委員会の発案により、フルードパワー周辺技術分野の研究委員会新設による会員拡大が計画されております。
 記念事業の一環としてアジアを対象とする国際交流活動が始まりました。韓国からの若手研究者の招聘が行なわれ、中国流体伝動及控制学会とは継続的な研究者、技術者交換を行なうことになりました。インドとの交流も始まります。アジア各国の発展状況を見るとき、アジア・フルードパワーネットワークの構築が望まれ、本学会がその中心的な役割を担うことが望まれます。

財務基盤の改善
 近年の不況による賛助会員の退会と口数削減、および企業の退職個人会員の大量退会が、財務基盤を直撃しております。収益事業および会員増強活動により、その影響を最小限に抑えておりますが、かつての様に、賛助会員企業の協力による、多人数の個人会員一括入会が期待できない現状では、運営を根本的に見直す必要があります。収入増に務めると共に、事業費および管理費の節減を図り、これをもって学会の新しい活動の展開に当てる必要があります。特に管理費の節減は避けられないところであり、昨年末に事務局を機械振興会館内の別の部屋に移転し、管理費の節減に努めております。さらに業務の簡素化を含めて、数年の間に体制を改善する必要があります。
 学会はもともと、会員がお互いの知識を持ち寄ってそのレベルを上げ、まわりに広く知らせることが第一の目的ですが、本学会のような専門学会は、フルードパワーを扱う企業の活動に直接役立つことも重要なことであります。特に若い専門技術者の育成、教育は学会の担うべき役割であります。各企業で、直接人材教育が出来るところはともかく、何か教育の機会と場の提供を求められることについて、積極的に対応したいと思います。初心者教育から上級者向けのフォーラムまでいろいろ企画をしております。このような教育事業や国際交流活動は、基本的には企業を始めとする賛助団体のご理解と賛助会費援助で行われるものであり、フルードパワーに関係する企業各社の、一層のご理解を頂きたいと思います。さらに、これからフルードパワーを使ってみようと考える企業にあっては、是非賛助会員として入会され、技術の世界をさらに広げて頂きたいと思います。

2005年第6回国際シンポジウムの成功に向けて
 創立30年の専門学会としての実績は、2002年に開催された第5回油空圧国際シンポジウムの成功にも現れています。来年、2005年11月には第6回国際シンポジウムが開かれます。本年はその準備年として重要な年であり、関係各位のご尽力をお願いすると共に、賛助会員企業各社をはじめ関係団体のご理解とご援助を特にお願い致します。

 世界的にも評価の高いフルードパワーシステムの専門学会を、価値あるものとして21世紀も維持して行くために、会員諸氏のご協力をお願い申し上げます。

 
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