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平成16,17年度期 会長 池尾 茂

 この度、本学会の会長に選任され、その責任の重さを改めて実感しているところであります。佐藤前会長が重点課題として取組んでこられた学会の会員数・財政の両面における基盤強化に引き続き取組んでまいる所存であります。

会員の確保
 平成15年度には文部科学省の今までに無く厳密な社団法人実地検査があり、法人運営、事業、会計処理、予算決算につき、いくつかの問題点の指摘がありました。文部科学省が将来、社団法人の総点検、見直しをすることも考えられます。社団法人格維持のためには組織の整備、健全な運営、会員数1000名の確保は必須の条件となりますことから、会員数確保を重点課題としております。
 本学会の現状は、14年度の150名に引き続き15年度も96名の正会員の退会がありました。幸い基盤強化委員会はじめ関係各位のご尽力により、正会員および賛助会員の新入会によりその影響を最小限に抑えております。この問題は会員の年齢構成が、極端に高齢化していることによる構造的問題で、改善策はなかなか難しいことではありますが、基本的には若いエンジニア達に魅力のある、専門学会としての活動を展開することが正道であります。
 幸い企画委員会を中心とした集会事業は、近年にない参加者数を得ており、今後さらに企業の若い技術者の需要に応え得る企画や研究委員会活動を展開し、さらにこれを若い新会員獲得に繋げる体制を組む必要があると考えております。
 今や情報はWebに載せないと社会に届かない状況にあります。本学会におきましても、学会創立30周年記念事業により新しくなったITシステムを活用し、今後、講演会論文集や過年度版学会誌のWeb公開、研究委員会活動の迅速広範な公表などにより、発信情報を拡大するとともに、Webを通じて、会員に限らず広く技術社会に本学会の活動を知らせることにより、新しい会員層を開拓する必要があります。
 もう一つの問題は、学会の生命とも言うべき、論文集の研究論文発表数の減少であります。背景にはフルードパワー研究人口の減少が基本的にありますが、もう一つの原因は、大学などの研究業績評価における、本学会論文集に対する評価の問題があります。論文集の価値は学会員各自の良識と見識に依るもので、これに期待せざるを得ないところであります。研究情報のグローバル化に、より効果的に対応するために、Web上に英文論文集を開設することを検討しておりますが、国内はもとより海外からも投稿できる研究情報交換の場をWeb上に構築することにより、世界に繋がる、魅力ある学会とすることが望まれます。

財政基盤の確立
 このような活動の強化と拡大を図るためには、財務基盤の確立が大前提となります。本学会の近年の財務状況は、学会創設以来先輩会員諸氏が蓄えられた資金を少しずつ取り崩してバランスをとっている状況でありました。前期理事会と同様に賛助会員企業からの3名の理事を基盤強化担当に配し、会員数、企画・集会事業収入、広告収入の増強を図るなど、各担当部署で尽力しておりますが、事業展開の拡充による支出増を考えますと、将来を見通した収支のバランスを図るためには管理経費の削減は避けられないところであります。その一環として15年度には、学会事務室が今までより小さい部屋に移転されました。引き続き管理業務の分析を進め、将来にわたり管理コストの小さいシステムを作り出すことを研究してまいります。各委員会活動などに関連するところもあり、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 来年は、第6回JFPSフルードパワーシステム国際シンポジウムが筑波で開催されます。前回に引き続く成功を目指して実行委員会が準備を進めておりますが、会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。特に企業からの研究や情報の発表、多数のご参加をお願い申し上げます。

 
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